店員さんは何度も頭を下げた。

 

「いえいえ、とんでもないです」

 

と再びレジに戻る。

 

お金を払い、服を受け取る。

 

「それではお釣りが――」

 

店員が小銭とレシートを

 

アオイに差し出してきた。

 

「いえ、とっておいてください。

 

色々と楽しませていただきましたので」

 

アオイは笑みを作って

 

店員さんの手を掌でそっと押し返した。

 





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店員さんは

 

「本当に良いんですか?」と二度見する。

 

そうする理由も俺には分かっていた。

 

「そんな…ありがとうございます!」

 

店員が何度も頭を下げる。

 

アオイは笑みを浮かべたまま

 

店の出口へ向かう。

 

外へ出る前にレジの店員さんが大声で

 

「お買い上げいただき、

 

ありがとうございました!」

 

と礼を述べた。

 















 

服を買い終え、人の目に付かない場所へ

 

移動したアオイは、ウエストポーチから

 

カプセルとシールを取り出した。

 

シールには赤色でφ30の図形。

 

それを買った袋に貼り、

 

図形の部分を親指で押した。

 

すると瞬く間に、

 

袋は手元に持っていた

 

カプセルと同じ形になった。

 





 

『服』と記されたカプセルを

 

ポーチに閉まって、

 

取り出した方のカプセルを

 

正面の地面にひょいっと投げた。

 

カプセルが地面に落ちて数秒すると、

 

カプセルが二輪車に姿を変えた。

 

最近はもう見慣れてきたが、以前は

 

この技術を見るたびに凄いと思った。