『今日は三件悪魔の使いか』



小さな文字でびっしりと埋め尽くされた新聞は、

ここ数日、世間を賑わせている。

ノーベル賞受賞者や芸能人の結婚は勿論、祝福すべきことだ。

しかし、報道に携わる人々が心の中で求めているのは、

幸福とは対極に位置するもの。

それも、もしかすると明日自分の身に降り注ぐかもしれないというものである。



視聴率とは、目に見える明らかな数字。

それを求めて制作側は様々な番組を、魂を削りながら必死で考えて作り上げる。

報道に対して過敏に反応する視聴者や

ネット世界に住む人達の顔色を窺いながら、企画や番組を思案していく。

少し前までは、自分の好きな芸能人やタレントが

番組に出ているから見る、という視聴者が多かった。

だから、大金に任せて特番に招待し、他局との差別化を図っていたのだ。